「わな猟を始めたいけど、免許の取り方がわからない」——そんな方に向けた記事です。

「銃猟と何が違うの?」「試験は難しい?」「費用はいくらかかる?」——ネットで調べても情報が少なく、迷っている方も多いはずです。

この記事では、狩猟免許(第一種銃猟)取得済みの運営者が、わな猟免許の取り方を申込から合格まで一通り解説します。銃猟と比べてどちらが自分に向いているかの判断軸も紹介します。

わな猟免許とは?銃猟との違い

わな猟免許は、鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護管理法)に基づいて都道府県知事が交付する狩猟免許の一種です。狩猟免許には4種類あります。

免許の種類使える猟法主な対象
わな猟免許くくり罠・箱罠・囲いわななどイノシシ・シカ・タヌキなど
第一種銃猟免許ライフル銃・散弾銃・空気銃鳥類・哺乳類全般
第二種銃猟免許空気銃のみ小型獣・一部鳥類
網猟免許むそう網・はり網など主に鳥類

ポイント:わな猟は銃猟と比べて初期費用が低く・都市近郊でも実施しやすいのが特徴です。猟銃所持許可が不要なため、警察の審査や射撃教習といった銃猟特有の手続きがありません。

わな猟が向いている人

取得の流れ(全ステップ)

わな猟免許の取得は、申込から免状交付まで概ね2〜3ヶ月かかります。

ステップ内容目安期間
① 初心者講習(任意だが強く推奨)猟友会主催の事前勉強会試験の1〜3ヶ月前
② 試験申込都道府県の担当窓口へ書類を提出試験の1〜2ヶ月前
③ 狩猟免許試験知識試験・適性試験・実技試験試験当日
④ 免状交付合格後に免状が郵送または窓口で交付試験から2〜4週間後
⑤ 猟友会入会・狩猟者登録実際に猟をするために必要な登録免状交付後

初心者講習会について

大日本猟友会や各都道府県猟友会が主催する「狩猟免許初心者講習会」は、試験前に1日かけて試験範囲を丸ごとカバーしてくれる講習です。参加費3,000〜5,000円程度で、独学より大幅に合格率が上がります。詳しくは狩猟免許の初心者講習会とは?をご参照ください。

試験の申込に必要な書類

📝 試験対策

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試験の内容と難易度

わな猟免許の試験は知識試験・適性試験・実技試験の3部構成です。

① 知識試験(筆記)

マークシート形式で約30問。以下の範囲から出題されます。

ポイント:鳥獣判別は写真・剥製・足跡を見て種名を答える問題です。わな猟免許では哺乳類中心ですが、鳥類も一部出題されます。鳥獣判別の攻略法も参考にしてください。

📝 知識試験の練習:本番と同じ三択形式の練習問題を無料で解けます。わな猟免許の過去問・練習問題集で、わな猟の出題範囲(法令・鳥獣・保護管理+わなの猟具)に絞って対策できます。

② 適性試験

視力・聴力・運動能力の基本的な確認です。

③ 実技試験

わな猟免許の実技は、銃猟と違ってわなの設置・解除・点検が中心です。

注意:くくり罠には法定基準があります。輪の直径12cm以下(イノシシ・シカ以外が対象の場合は異なる)など、試験前に必ず確認してください。実技試験で罠の基準を間違えると減点対象になります。

合格率と難易度(千葉県の公式データより)

千葉県が公表している狩猟免許試験結果(外部サイト)をもとに、わな猟免許の実態を確認できます。

区分受験者合格者合格率
わな猟(通常)82人71人86.6%
わな猟(一部免除)8人8人100.0%
合計90人79人87.8%

不合格者の内訳を見ると、知識試験での不合格が11人、適性試験2人、技能(実技)試験は0人でした。つまり、

ポイント:対策は知識試験一択。鳥獣の種類・法律・罠の規格を覚えれば、合格率は9割近くまで上がります。初心者講習会に参加して試験範囲を一通りインプットするのが最短ルートです。

狩猟免許全体の難易度については狩猟免許の難易度解説も参考にどうぞ。

費用の内訳

項目費用の目安備考
初心者講習受講料3,000〜5,000円任意。猟友会主催
試験申請手数料1,800〜5,200円都道府県により異なる
医師の診断書2,000〜5,000円内科・かかりつけ医で取得可
写真・住民票数百〜1,000円程度住民票は300円前後が多い
合計(試験まで)約7,000〜16,000円猟友会費・道具費は別途

免許取得後に実際に猟をするには、猟友会への入会(年1〜3万円)と狩猟者登録(2,900円〜)が別途必要です。銃猟免許と違って猟銃所持許可が不要なため、そのぶん費用と手間が大幅に少なくて済みます。

わな猟免許を取った後にやること

免状が届いても、すぐに猟に出られるわけではありません。以下の手続きが必要です。

① 猟友会に入会する

法律上の義務ではありませんが、狩猟者賠償責任保険への加入が実質必須です(猟友会経由での加入が最も一般的)。猟場情報・先輩ハンターとの繋がりも得られます。入会費・年会費は都道府県により1〜3万円が目安です。

② 狩猟者登録をする

猟をする都道府県ごとに、毎年「狩猟者登録」が必要です。登録料は都道府県・免許種別により異なりますが、わな猟は2,900円〜5,000円程度が多いです。猟期は原則11月15日〜2月15日(北海道は異なる)です。

③ 道具を揃える

わな猟に最低限必要な道具についてはわな猟の始め方・必要な道具一覧で詳しく解説しています。くくり罠の初期費用は30本セットで3〜5万円程度が目安です。

よくある質問(FAQ)

Q. わな猟免許と銃猟免許、どちらを先に取ればいい?

始めやすさで選ぶならわな猟免許が先です。銃猟は猟銃所持許可の取得に別途6ヶ月〜1年以上かかりますが、わな猟は免許取得後すぐに道具を揃えて猟に出られます。将来的に両方取得する場合も、わな猟から始めるルートが現実的です。

Q. わな猟免許は何歳から取れますか?

狩猟免許の受験資格は満18歳以上です(わな猟・銃猟・網猟、すべて共通)。上限年齢はありません。

Q. 試験はいつ・どこで受けられますか?

狩猟免許試験は都道府県が年に1〜数回実施します。千葉県では年2回程度(夏と秋)行われています。日程は都道府県の自然保護担当窓口または環境省「狩猟制度について」(外部サイト)で確認できます。

まとめ

まずは初心者講習会の日程を確認して、受講を申し込んでみましょう。猟友会への問い合わせが最初の一歩です。

参考・引用元

※ 情報は執筆時点(2026年6月)のものです。受験前に各都道府県の公式情報をご確認ください。

この記事を書いた人

千葉県在住。狩猟免許(第一種銃猟)取得済み。現在実猟に向けて準備中。免許取得の勉強・試験の実体験をもとに、これから狩猟を始めたい人が迷わないよう情報を発信しています。

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