この記事では、ヤマシギ・タシギの特徴・見分け方・猟法・対応猟銃をまとめて解説します。
この記事でわかること
- 各種の外見・見分け方
- 生態と分布
- おすすめの猟銃と弾
- 猟法とアプローチ
概要
シギ類は長いくちばしで地面や泥の中の虫を食べる渉禽類(しょうきんるい)で、狩猟鳥獣に指定されているのはヤマシギとタシギの2種。どちらも保護色で見つけにくく、飛び立ちが予測しにくいため、射撃の腕が試される上級者向けの獲物。

シギ類(左:ヤマシギ、右:タシギ)
ヤマシギ(Scolopax rusticola)
体長33〜35cm。ずんぐりした体型に長いくちばし、枯れ葉色の保護色が特徴。山林の地面に生息し、落ち葉と同化して見つけにくい。目が頭の後方についており、後方まで360度近い視野を持つ。夕暮れ時に飛び回る「ロージング」が有名。
タシギ(Gallinago gallinago)
体長25〜27cm。長いくちばしと縞模様の体が特徴。水田・湿地の泥地に生息し、くちばしを泥に差し込んでミミズや虫を採餌する。驚くとジグザグに飛んで逃げるため射撃が難しい。
捕獲統計:環境省が毎年公表している鳥獣関係統計(外部サイト)で、ヤマシギ・タシギの都道府県別捕獲数を確認できます。西日本・九州で特に捕獲数が多く、近年は東日本でも増加傾向が続いています。
対応猟銃と弾の選び方
散弾銃+7号〜9号の散弾が最適。小型の鳥なので細かい散弾を使う。チョークはシリンダー〜インプルーブドシリンダー。特にタシギはジグザグ飛行するため、広い散弾パターンが有利。有効射程は15〜25m。
ポイント:猟銃の取得手続きや装備選びについて詳しくは鳥獣判別 完全攻略を参考にしてください。
猟法とアプローチ
ヤマシギは猟犬を使った山林歩きが基本。落ち葉に溶け込んだヤマシギを犬が嗅ぎつけ、飛び立ったところを射撃する。犬なしでは発見がほぼ不可能。タシギは水田や湿地を歩いて飛び立たせる方法が一般的。どちらも瞬発的な射撃技術が必要で、スキート射撃の練習が活きる。ヨーロッパではシギ猟は「最も腕が試される猟」として高い評価を受ける。
よくある質問
Q. ヤマシギとタシギの違いは?
ヤマシギは山林の地面、タシギは水田・湿地に生息。ヤマシギの方が大きく(33cm vs 25cm)、生息環境が明確に異なります。
Q. シギ猟は初心者に向いている?
正直なところ上級者向けです。保護色で見つけにくい・飛び立ちが予測しにくい・ジグザグ飛行で当てにくいと三拍子揃った難しい獲物です。
Q. シギの肉は美味しい?
ヨーロッパではヤマシギ(ベカス)は高級ジビエとして珍重されます。小さいながら味は濃厚で、丸焼きが伝統的な調理法です。
まとめ
- ヤマシギ・タシギはいずれも日本の狩猟鳥獣に指定されている
- 猟期は原則11月15日〜翌2月15日(地域差あり)
- 種類ごとの特徴を把握し、確実に判別してから射撃する
- 安全に配慮し、法令を遵守して猟を楽しみましょう
狩猟免許の取り方から装備選びまで、詳しくはジビエ料理の簡単レシピ7選を参考にしてください。
参考・引用元
この記事を書いた人
千葉県在住。狩猟免許(第一種銃猟)取得済み。現在実猟に向けて準備中。免許取得の勉強・試験の実体験をもとに、これから狩猟を始めたい人が迷わないよう情報を発信しています。
※ 本記事の情報は2026年6月時点のものです。猟期・捕獲規制は都道府県によって異なります。猟期前に必ず各都道府県の公式情報をご確認ください。
| 銃の種類 | 弾・猟具 | 有効射程 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 散弾銃 12番 | 6号〜8号散弾 | 15〜25m | ヤマシギは飛び出しが急激。近距離が多い |
| 散弾銃 20番 | 6号〜8号散弾 | 15〜25m | 軽量で俊敏な追い打ちに対応しやすい |
チョーク:スキートチョーク〜改良シリンダー

