2026年9月、クマ対策は「山や地方の話」という最後の一線を越えました。9月28日、東京・八王子市で都内初の緊急銃猟が実施され、首都圏にもこの制度が届いたことが可視化されたのです。一方で現場からは「発見から駆除まで3時間」という手続きの重さに不満の声も。兵庫県は3年ぶりにクマ猟を解禁し、ドングリ凶作による秋の大量出没に備え始めました。この記事では、9月に起きた狩猟・鳥獣まわりの動きを、環境省や自治体・報道の一次情報とあわせて3つに整理します。

この記事でわかること:①東京・八王子で都内初の緊急銃猟(9/28) ②緊急銃猟は施行1年で14道県81件、「安全確保に時間」という構造的な壁 ③兵庫県が3年ぶりにクマ猟を解禁、秋の大量出没に警戒、を9月時点の事実で把握できます。

① 東京・八王子で都内初の緊急銃猟|首都圏にも「街で撃つ」が届いた

市街地にクマやイノシシが侵入した際、市町村長の判断でハンターに銃猟を委託できる緊急銃猟(2025年9月施行の改正鳥獣保護管理法)。報道と環境省によると、9月28日、東京都八王子市の畑でイノシシ用のくくりわなにかかっていたツキノワグマ1頭が、都内で初めて緊急銃猟により駆除されました。個体はメスで、体長約1メートル・体重約70キロの若いクマでした。

これまで緊急銃猟は東北や北陸など、クマが頻出する地域の制度という印象が強いものでした。ツキノワグマが首都・東京の畑にまで現れ、制度が発動されたことは、被害と対応が大都市圏にも及び始めたことを象徴しています。

② 「発見から3時間」|緊急銃猟1年、14道県81件の裏にある時間の壁

ただし八王子の一件は、制度の難しさも浮き彫りにしました。報道によると経緯は、14時30分ごろ農家がわなにかかったクマを発見→15時30分ごろ警察から市へ連絡→17時過ぎに市が対策本部を設置→17時13分に市長が承認→17時29分に駆除と、発見から約3時間を要しています。くくりわなは小型で「いつ外れて逃げてもおかしくない」状態だったとして、地元ハンターからは「これでは緊急銃猟の意味がない」との声も上がりました。

注意:この「時間がかかる」問題は八王子に限りません。時事通信(9月5日配信)によると、緊急銃猟は施行1年(2025年10月〜2026年8月)で14道県・81件実施され、山形19件・新潟14件・岩手と富山が各8件と続きます。一方で福島県郡山市では目撃から実施まで約43時間かかった例もあり、「安全確保に時間がかかる」「捕獲経験のない自治体でノウハウ不足」が課題とされています。

緊急銃猟は「ハンターが街で自由に撃てる制度」ではなく、住民避難・交通規制・跳弾を防ぐバックストップの確保など、安全条件を満たして初めて撃てる仕組みです。だからこそ時間がかかる。撃つ側が背負う重さについては跳弾事故をめぐる記事もあわせてどうぞ。

③ 兵庫県が3年ぶりにクマ猟解禁|ドングリ凶作で秋の大量出没に備える

制度変更の動きもありました。兵庫県は9月、保護のため狩猟を制限してきたツキノワグマについて、3年ぶりに銃による狩猟を解禁する方針を発表。期間は2026年11月15日から約1か月間、区域は本州部の円山川・市川より西側とされています。

背景にあるのは出没の急増です。県によると8月末までのツキノワグマの目撃情報などは495件で、過去5年平均の299件を大幅に上回りました。餌となるドングリ(ブナ科堅果類)が凶作見込みで、冬眠前に人里へ下りてくるクマが増えると予想されています。クマが「獲りすぎで減る」のではなく「増えすぎて管理が必要」という、個体数管理のフェーズに入った地域があることを示す動きです。担い手不足の構造は有害鳥獣被害の仕組みもあわせて読むと立体的に見えてきます。

ポイント:2025年度のクマ人身被害は238人・死亡13人と統計史上最悪でした。2026年も秋のドングリ凶作が各地で指摘され、11月15日の狩猟解禁を前に警戒が強まっています。これから免許を目指す人は、まず狩猟免許の難易度や試験の流れ・費用を押さえておくとスムーズです。

よくある質問

Q. 東京でも緊急銃猟は行われたの?
はい。2026年9月28日、八王子市の畑でわなにかかったツキノワグマ1頭が、都内で初めて緊急銃猟により駆除されました(環境省・報道)。

Q. 緊急銃猟は1年でどれくらい使われた?
時事通信によると、施行1年(2025年10月〜2026年8月)で14道県・81件実施されました。山形県が19件で最多です。安全確保に時間がかかる点が課題とされています。

Q. 兵庫県のクマ猟解禁はいつから?
2026年11月15日から約1か月間、本州部の円山川・市川より西側の区域で、3年ぶりにツキノワグマの銃猟が解禁される方針です。

まとめ

被害が首都圏にまで及んだいまこそ、正しい知識が身を守ります。まずは狩猟免許の取り方から、はじめの一歩を踏み出してみてください。先月の動きは8月のニュースまとめもどうぞ。

参考・引用元

※ 報道記事のリンクは配信元の都合で削除される場合があります。数値・制度の最新値は環境省・各都道府県の公式発表をご確認ください。

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この記事を書いた人

千葉県在住。狩猟免許(第一種銃猟)取得済み。猟銃所持許可は手続き中で、まだ実猟の経験はありません。免許取得の勉強・試験の実体験をもとに、これから狩猟を始めたい人が迷わないよう情報を発信しています。

※ 本記事の制度・統計情報は2026年9月〜10月初旬時点で公表されている一次情報・報道にもとづきます。最新の数値・制度は環境省・各都道府県の公式情報をご確認ください。

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