狩猟免許に合格したのに、「これで猟に行ける」と思ったら大間違い。実際に山へ入るには、免許とは別に毎年「狩猟者登録」という手続きが必要です。私自身、第一種銃猟の免許を取ったあとに「え、まだ何かやるの?」と戸惑った一人でした。
この記事では、狩猟者登録とは何か、登録できる期間・締切はいつか、費用(狩猟税+手数料)はいくらか、必要書類と申し込み方法までを、免許取得者の目線で順番に整理します。読み終えれば「猟期に間に合わせるために、いつ・何を・いくら用意すればいいか」がはっきりします。
ポイント:狩猟免許は「3年に1度の更新」、狩猟者登録は「毎シーズンごと」。この2つは別物です。免許を持っていても、登録しないまま猟をすると違法になります。
狩猟者登録とは?免許と何が違う
狩猟者登録は、鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護管理法)にもとづき、実際に狩猟をする都道府県ごとに、その知事へ登録する手続きです。免許が「猟をしてよい資格」なら、登録は「今シーズン、この県で猟をします」という届け出にあたります。
登録が受理されると、「狩猟者登録証」と「狩猟者記章(ハンターバッジ)」が交付されます。登録証は狩猟中に常に携帯し、記章は帽子など外から見える場所に着用する義務があります。免許取得後の全体像は狩猟免許と法律の基本まとめでも触れているので、あわせて確認してください。
注意:登録は「県ごと」です。隣県にまたがって猟をしたいなら、その県でも別途登録が必要になります。
登録の期間・締切はいつ?
狩猟期間は原則として11月15日〜翌2月15日(北海道は10月1日〜翌1月31日)。この猟期に間に合うよう、多くの都道府県では9〜10月ごろから狩猟者登録の受付が始まります。締切は県によって異なりますが、猟期が始まる前に登録を済ませておく必要があります。
登録の有効期間は、原則「登録した日から翌年9月30日まで」。ただし実際に猟ができるのはその期間内の狩猟期間だけです。有効期間が年度で区切られているため、毎シーズンごとに登録し直すことになります。
ポイント:逆算すると、免許を取ってから初猟までのカギは「9〜10月の登録受付を逃さないこと」。免許取得から初猟までの流れは狩猟の年間スケジュールに月別でまとめています。
費用はいくら?狩猟税+登録手数料
狩猟者登録にかかるお金は、大きく①狩猟税(都道府県税)②登録手数料の2つです。狩猟税は狩猟免許の種類ごとに地方税法で定められており、以下が標準的な税額です。
| 免許の種類 | 狩猟税(標準) |
|---|---|
| 第一種銃猟(装薬銃) | 16,500円 |
| 第二種銃猟(空気銃) | 5,500円 |
| 網猟 | 8,200円 |
| わな猟 | 8,200円 |
これに加えて登録手数料が1件あたり1,800円前後(都道府県により異なる)かかります。さらに、狩猟者登録には3,000万円以上の損害賠償能力が要件とされており、実務上はハンター保険(狩猟事故共済)への加入で証明するのが一般的です。保険料は年間数千円程度が目安です。
注意:農林業に従事している人や、有害鳥獣捕獲の担い手などには狩猟税の軽減・非課税措置がある場合があります。該当しそうなら、登録先の都道府県窓口で確認してください。
必要書類と申し込み方法
狩猟者登録の申請に必要なものは、一般的に以下のとおりです(都道府県で細部が異なります)。
- 狩猟者登録申請書
- 狩猟免状(または狩猟免許を証する書類)
- 損害賠償能力を証する書類(ハンター保険の加入証明など)
- 狩猟税・登録手数料の納付
- 写真(県による)
申し込み方法は2通りあります。1つは都道府県猟友会を通じた一括手続き。多くの新人ハンターはこちらで、猟友会への入会・ハンター保険の加入・狩猟者登録をまとめて済ませます。もう1つは個人で都道府県の担当窓口へ直接申請する方法です。個人申請は自分で書類を揃える手間があるぶん、初めての登録では入会・保険・登録をまとめて処理できる猟友会経由が現実的な選択肢になります。
登録が済んだら、猟期前に装備も揃えておきましょう。何をいつまでに買うべきかは猟期前の買い物リストに優先度順でまとめています。
よくある質問
Q. 狩猟者登録は毎年必要ですか?
A. はい。狩猟免許は3年ごとの更新ですが、狩猟者登録は毎シーズンごとに行います。登録が失効した状態で猟をするのは違法です。
Q. 登録はいつまでに済ませればいいですか?
A. 猟期(原則11月15日開始)に間に合うよう、受付が始まる9〜10月のうちに手続きするのが安全です。締切は都道府県ごとに異なります。
Q. 複数の県で猟をしたい場合は?
A. 狩猟をする都道府県ごとに登録が必要です。それぞれの県で狩猟税・手数料がかかります。
まとめ
- 狩猟者登録は免許とは別で、猟をする都道府県ごとに毎シーズン必要
- 受付は9〜10月ごろ開始。猟期(11/15〜)前に済ませる
- 費用は狩猟税(第一種銃猟16,500円など)+登録手数料1,800円前後+ハンター保険
- 申し込みは猟友会経由の一括手続きが手軽
- 交付される登録証は携帯・記章は着用が義務
免許・所持許可・狩猟者登録と、毎年やってくる期限は意外と多いもの。うっかり失効を防ぐには、期限をまとめて管理できるハンターズアプリのような仕組みを使うのも手です。まずは今シーズン、登録受付の時期を逃さないことから始めましょう。
更新忘れを、二度と。
狩猟免許・猟銃所持許可の有効期限を自動計算し、6ヶ月前・3ヶ月前・1ヶ月前にプッシュ通知。許可証の現物と照合できる期限表示つき。
この記事を書いた人
千葉県在住。狩猟免許(第一種銃猟)取得済み。猟銃所持許可は手続き中で、まだ実猟の経験はありません。免許取得の勉強・試験の実体験をもとに、これから狩猟を始めたい人が迷わないよう情報を発信しています。
参考・引用元
※ 本記事の制度・税額情報は2026年9月時点のものです。狩猟税額や手数料・受付期間は都道府県により異なる場合があります。登録前に各都道府県の公式情報をご確認ください。
