「狩猟を始めたいけど、いつ何をすればいいの?」——そう思って調べると、免許・登録・猟期など覚えることが多くて途方に暮れた経験はないでしょうか。実は狩猟には明確な「年間の流れ」があり、それを把握するだけで動き出すタイミングが見えてきます。この記事では、狩猟免許の取得から初猟まで、1年間の全ステップを月別のカレンダーで解説します。
狩猟の年間スケジュール全体像
狩猟の1年は大きく「準備期(春〜夏)」「登録・準備期(秋)」「猟期本番(冬)」の3フェーズで動きます。まず全体像をつかんでおきましょう。
| 時期 | 主なイベント | 対象者 |
|---|---|---|
| 3〜5月 | 試験勉強・猟友会リサーチ | これから始める人 |
| 6〜7月 | 狩猟免許試験の申込受付 | 免許未取得の人 |
| 8〜10月 | 初心者講習会・狩猟免許試験 | 受験者 |
| 9〜10月 | 狩猟者登録・猟区の下見 | 免許取得済みの人 |
| 11月15日〜 | 猟期開幕 | 登録済みのハンター |
| 〜2月15日 | 猟期終了(北海道除く) | 全ハンター |
ポイント:猟期は全国一律で「11月15日〜2月15日」が基本ですが、都道府県・鳥獣の種類によって異なります。必ず各都道府県の告示を確認してください。
春〜夏(3〜8月):試験・申込の準備期
3〜5月:勉強開始・情報収集
猟期が2月に終わると、ハンターにとっては「来期に向けた準備」が始まります。これから狩猟を始めたい人にとっても、春は勉強を始める絶好の時期です。
試験まで時間があるこの時期にやっておきたいこと:
- 狩猟免許の種類を決める(第一種銃猟・第二種銃猟・わな猟・網猟)
- 都道府県の担当窓口を調べておく
- 猟友会の情報をリサーチする
- 初心者講習会の開催予定を確認する
試験対策については狩猟免許の初心者講習会とは?で詳しく解説しています。講習会を活用すると試験突破率が大幅に上がるので、必ず申込を検討してください。
6〜7月:狩猟免許試験の申込受付
多くの都道府県では6〜7月に狩猟免許試験の申込受付が始まります。受付期間は短い場合があるので、見逃さないよう注意が必要です。
注意:申込期間は都道府県によって異なります。「〇〇県 狩猟免許 申込」で検索して、各県の農林水産部や環境部のページを確認してください。年度によって日程が変わることもあります。
申込に必要なもの(一般的な例):
- 申請書(各都道府県の窓口・HPから入手)
- 住民票の写し
- 医師の診断書
- 証明写真
- 申請手数料(1,800円前後が多い)
8〜10月:初心者講習会・狩猟免許試験
試験本番は都道府県によって異なりますが、8〜10月に集中しています。試験は「知識試験」と「適性試験・技能試験」に分かれており、合格すると免許が交付されます。
試験の内容・対策については千葉県で狩猟免許を取るには?で実体験とともに詳しく解説しています(千葉県の例ですが、試験構成は全国共通です)。知識試験の予習には無料の練習問題集(380問以上)も活用してください。
秋(9〜11月前半):登録・準備・猟期開幕
9〜10月:狩猟者登録
狩猟免許を持っているだけでは狩猟はできません。毎年、猟期前に「狩猟者登録」を行う必要があります。これは免許とは別の手続きで、猟をする都道府県ごとに登録が必要です。
狩猟者登録に必要なもの(一般的な例):
- 狩猟免許証(原本)
- 狩猟者登録申請書
- 登録手数料(1,600〜1,800円程度)
- 狩猟税(税額は免許の種類・鳥獣によって異なる)
- 猟友会の会員証(都道府県や猟友会加入が条件の場合)
ポイント:複数の都道府県で猟をしたい場合は、それぞれの都道府県で登録が必要です。メインの猟場を1〜2県に絞るのが初心者には現実的です。
10〜11月:猟場の下見・装備の最終確認
猟期が近づいたら、猟場の下見と装備の点検をしておきましょう。
- 猟区・共猟区のマップを確認(都道府県のHPに公開されていることが多い)
- 自然保護区・禁猟区の境界を把握する
- 猟銃や弾薬の状態確認(保管法令の遵守も忘れずに)
- オレンジベスト・安全装備の準備
装備については狩猟に必要な装備・道具まとめを参考にしてください。
11月15日:猟期開幕
一般的には11月15日が猟期の開幕日です(北海道・一部地域は異なります)。初日は多くのハンターが山に出るため、安全に特に気をつけましょう。
冬(11月後半〜2月):猟期本番
猟期中にやること
猟期は一般的に2月15日まで続きます(約3ヶ月間)。この期間にできることをまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 猟の記録 | 捕獲した鳥獣の種類・数・日時・場所を記録(法的義務) |
| 捕獲報告 | 猟期終了後30日以内に都道府県へ捕獲報告書を提出 |
| ジビエ処理 | 捕獲した獣を食べる場合は適切な血抜き・解体・冷蔵処理 |
| 来期の計画 | よかった点・反省点をメモしておく |
注意:捕獲した鳥獣の記録・報告は鳥獣保護管理法で義務付けられています。怠ると罰則の対象になる場合があります。
猟期終了後〜翌春:免許の更新確認
狩猟免許の有効期限は3年です(更新申請が必要)。猟期が終わったら、自分の免許の有効期限を確認しておきましょう。更新手続きの詳細は狩猟免許の更新手続きガイドをご覧ください。
有効期限の管理は、登録するだけで6ヶ月前・3ヶ月前・1ヶ月前に自動通知が届く無料アプリハンター手帳(iOS版配信中)に任せるのが確実です。
よくある質問
Q. 今年の猟期に間に合わせるには、いつまでに免許を取ればいい?
A. 10月末までに免許を取得し、狩猟者登録を完了させる必要があります。逆算すると、6〜7月の申込期間を逃さないことが最重要です。申込に間に合わなかった場合は翌年の猟期を目指しましょう。
Q. 猟銃所持許可の取得はどのくらい時間がかかる?
A. 申請から取得まで、早くても3〜6ヶ月かかります。警察の審査・射撃教習・許可申請などの手続きがあるため、猟期に間に合わせたい場合は春から動き出すことを強くおすすめします。
Q. 狩猟者登録は毎年必要?
A. はい、毎年必要です。狩猟免許は3年ごとの更新ですが、狩猟者登録は毎猟期ごとに行います。猟期が終わって登録が失効した状態で猟をすることは違法です。
まとめ
狩猟の年間スケジュールをおさらいします。
- 3〜5月:勉強開始・猟友会リサーチ・初心者講習会の申込確認
- 6〜7月:狩猟免許試験の申込受付(最重要・見逃し厳禁)
- 8〜10月:初心者講習会・狩猟免許試験
- 9〜10月:狩猟者登録・猟場の下見・装備準備
- 11月15日〜2月15日:猟期本番
- 猟期終了後:捕獲報告・免許有効期限の確認
狩猟の世界は「流れを知っている人が得をする」世界です。特に申込期間を逃すと1年待たなければなりません。このスケジュールを参考に、早めに動き出してください。
この記事を書いた人
千葉県在住。狩猟免許(第一種銃猟)取得済み。現在実猟に向けて準備中。免許取得の勉強・試験の実体験をもとに、これから狩猟を始めたい人が迷わないよう情報を発信しています。
参考・引用元
※ 情報は執筆時点のものです。受験前に各都道府県の公式情報をご確認ください。
