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獲ったその日に焼く。それがジビエの醍醐味だ。
スーパーの肉とは根本的に違う。自分で獲った獲物を、自分で火にかける。そこにある充実感は、料理本にも書いていない。
ただし、その体験を最大限に引き出すには、道具を揃える必要がある。
この記事では、ジビエキャンプを本気で楽しむために揃えるべき道具を5つ厳選して紹介します。七輪・燻製機・スキレット・炭・スモークチップ、それぞれに「なぜこれか」という理由があります。
ジビエキャンプで道具にこだわる理由
ジビエは素材が良い分、加熱の方法で仕上がりが大きく変わります。ガスコンロで鹿肉を焼いてもうまい。しかし炭火で焼いた鹿肉とは、明らかに別物です。遠赤外線の輻射熱が肉の内部をじっくり加熱し、外はパリッと、中はしっとりという理想的な状態を作ります。
燻製も同じです。塩だけで食べても十分うまい鹿肉に、サクラチップの香りを纏わせた瞬間、料理は一段上のステージに上がります。これはジビエならではの体験です。
ポイント:ジビエは調理法より素材の質で勝負できる肉です。道具を揃えて「炭火・燻製」に投資すれば、料理の技術がなくてもうまいものが食べられます。
ジビエの基礎知識(種類・下処理・味の特徴)についてはジビエとは?種類・味・料理法を初心者向けに完全解説を先に読んでおくと、道具選びの判断が早くなります。
厳選5選:ジビエキャンプの道具
①珪藻土七輪 大
ジビエは強火よりも炭火がうまい。これは断言できます。珪藻土製の七輪は保温性が高く、炭の火持ちがよいため、長時間じっくり焼く用途に最適です。遠赤外線の輻射熱が鹿肉・猪肉の内部まで均一に届き、外はこんがり・中はしっとりに仕上がります。鉄板やBBQグリルとは出来が違います。
②SOTO 燻家 スモークハウス ST-114
段ボール製のシンプルな燻製機ですが、これが実によく仕事をします。鹿肉の燻製は一度やると止まらない。塩漬けして一晩置いた鹿ロースをサクラチップで1時間燻すだけで、市販のスモークサーモンを凌ぐ仕上がりになります。組み立て不要でそのまま使え、後片付けも楽。初めての燻製にはこれが最適解です。
③スモークチップ 4種セット
スモークチップはサクラ・ヒッコリー・リンゴ・クルミなど種類によって香りが大きく異なります。ジビエにはサクラかリンゴが合います。サクラは甘みがありマイルドで、鹿肉の赤身の臭みを上品に包み込みます。4種セットなら食材によって使い分けができ、燻製の幅が一気に広がります。
④Lodge スキレット 10-1/4インチ L8SK3
鋳鉄製スキレットは蓄熱性が高く、猪肉のソテーに最適です。厚みのある猪バラ肉を強火で一気に表面を焼き固め、そのまま蓄熱で内部に火を通す。フライパンでは得られない「外の焦げ感・中のしっとり感」のコントラストが出ます。一生モノの道具で、適切に手入れすれば何十年も使えます。
⑤岩手ナラ切炭 6kg
ジビエ焼きの炭はケチらない。これが鉄則です。安価な成型炭は着火は早いが火持ちが悪く、煙が多い。国産のナラ切炭は火持ちが良く、煙が少なく、嫌な臭いが出ません。6kgあれば丸一日焼いても余るほどの量です。炭の品質が焼き上がりに直結します。
番外編:ホームセンターで手に入るU字溝グリル
七輪よりも大きな獲物(丸ごとの鹿もも肉など)を豪快に焼きたい場合、コンクリートU字溝が使えます。ホームセンターで内幅150mm程度のものが1本300円前後で手に入り、2〜3本並べると即席グリルの完成です。見た目は素朴ですが、炭を乗せて網を置けば七輪以上の火力を出すことができます。ジビエキャンプのアウトドア感を一気に上げてくれる「男のDIYギア」です。
注意:U字溝グリルは風の影響を受けやすいため、風防を用意するか風よけになる場所で使用してください。また、使用後は十分に冷ましてから撤収し、炭の後始末も徹底してください。
料理のレシピについてはジビエ料理の簡単レシピ7選で、鹿肉・猪肉・鴨肉を自宅やキャンプで調理する方法を詳しく解説しています。
よくある質問
Q. スキレットはキャンプに持っていくには重くないですか?
Lodgeの10インチスキレットは約2.3kgあり、確かに軽くはありません。ただし耐久性と調理性能を考えると、ベースキャンプ型のジビエキャンプでは十分に持っていく価値があります。バックパッキングには向きませんが、車でアクセスできる場所なら問題ありません。
Q. 燻製はどのくらい時間がかかりますか?
温燻(60〜80℃)の場合、鹿肉の薄切りなら30〜60分程度。鶏もも肉サイズの塊なら1〜2時間が目安です。下処理(塩漬け・乾燥)に前日の準備が必要なため、燻製をやるなら2日間のキャンプで計画するのがおすすめです。
Q. 七輪はどこで保管すればいいですか?
珪藻土七輪は水分を嫌います。使用後は完全に乾燥させ、屋内の湿気の少ない場所に保管してください。屋外に放置すると割れる原因になります。専用カバーかビニール袋をかけて保管するのが一般的です。
まとめ
- 珪藻土七輪は炭火の遠赤外線でジビエの旨みを最大限に引き出す
- SOTO燻家は段ボール製の手軽さで燻製デビューに最適
- スモークチップはジビエにサクラ・リンゴが定番、4種セットで幅を広げる
- Lodgeスキレットは一生モノの鋳鉄製で猪ソテーを本気の仕上がりにする
- 岩手ナラ切炭は火持ち・煙の少なさで炭の品質に妥協しない
道具を揃えたら、あとは火を起こして肉を乗せるだけです。ジビエキャンプの醍醐味は「獲る→焼く→食う」このシンプルな流れにあります。
この記事を書いた人
千葉県在住。狩猟免許(第一種銃猟)取得済み。現在実猟に向けて準備中。免許取得の勉強・試験の実体験をもとに、これから狩猟を始めたい人が迷わないよう情報を発信しています。
参考・引用元
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